逆流性食道炎という病気をお聞きになった方は多いのではないでしょうか。
近年、肥満の方を中心に多くなっている病気です。
お腹が出て、お腹の中の圧力が高まり胃の酸が食道へ逆流しやすくなります。
胃の壁に比べて食道の壁は胃の酸に弱く傷ついてしまいます。
そうしますと、胸焼け、胸の痛み、食物の詰まり感などが出てきて、ひどい場合には胸焼けのおかげで夜もおちおち眠れなくなってしまうこともあるんです。
ふくよかな方とは真逆のお痩せになりすぎて胃から食道への逆流防止の筋肉の力が落ちている方にも同様のことが起こることがあります。
話しが変わりますが、最近、日本では若い人を中心に胃にピロリ菌がいない人が増えています。
ピロリ菌は、胃癌を引き起こすことが証明されています。
ですから、ピロリ菌がいないのは胃癌予防にとって喜ばしい限りなのです。
ピロリ菌は、胃に居つくとまず萎縮性胃炎を引き起こし胃酸の出が悪くなります。
一方、ピロリ菌がいなければ胃酸は普通に分泌されるのですが、その分食道を攻撃することもできるようになり、逆流性食道炎につながるケースも多くなっています。
胸焼け、胸痛がある方は一度ご相談くださいね。